Black Salt CoC03 Teabowl
2020年、GALLERY crossingにより企画された「Unflamed」(工芸青花主宰・工芸祭出展)への出展作品より。
"Black Salt CoC03 Teabowl
Terracotta with reactive stoneware glazes, salt deposits, copper & cobalt washes
7 x 11.5 x 11.5cm
Non-functional
主に陶をメディアに制作活動を行うオーストラリアのアーティスト、アラーナ・ウィルソンの作品は、非常にパーソナルな小さな点から出発し、何万年にも渡る人類の営み、栄枯盛衰の中で常に人の暮らしの側にある「器」という存在を通じたヒューマニズムへの問いかけへとつながります。
2020年7月GALLERY crossingにてインスタレーション展示
RECOMMENDED COLLECTION
アラーナ・ウィルソン
Alana Wilson | オーストラリア|陶
オーストラリア出身。陶器を主なメディアとし、シドニーを拠点に活動するアーティスト。海底遺跡から発掘された壺のような質感と色調の陶器は、繰り返される実験的な釉薬と焼成によるもの。古代の壺や器、考古学的なもの、海や水から強いインスピレーションを受け、実用を主題とせず廃墟を想わせる器の表現は、陶芸技術の長い歴史 − 古代の人々が生きた軌跡、それらが延々と続く今への時間の流れのメタファーであると同時に、自然と人間との関係性に問題を提起する作品でもある。これまでに、オーストラリアを中心に、アメリカ、ヨーロッパでも作品を発表。日本での主な展覧会(GALLERY crossing): 2018年「Ode」、2020年「惑星、慈愛、そして 絶間ない流れ」。
Photograph: Imogen Wilson