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People living happily together with earth and fire.
土と炎と暮らす − 渡辺 隆之

21 September 2020

People living happily together with earth and fire.

 静岡県で作陶する陶作家・渡辺隆之。海にほど近い南伊豆から三島に近い山中に居を移し、ほぼセルフビルドでリノベーションしたという新居での制作と暮らしをたずねた。妻と子供たちと、新たに家族となった犬が一匹。家の床下につくられた工房は庭の作業場とつながり、庭は周辺の山とつながっている。それらは家を取り囲む彼らの暮らしの場所でもある。周囲の環境が全て、彼の「やきもの」につながる。

Photo: Masashi Kuromoto (STUDIO crossing)
Interview, Edit: Misa Kuromoto





 やきものをはじめてから20年余になるという渡辺の、近年のものづくりは、土を掘り、薪を燃やし、陶器を作ることにとどまらない。身近な草花や、灰、松脂などをも素材とし、地球のかたちそのものを写すようなアートピースも最近の彼の作品である。それらは一見別の仕事のようにも見えるが、しかし、話を聞けば出発点はやはり土にあるのは興味深い。「植物って、土から生えた、テンポラリーな、一瞬の出来事でしょ。だけどいろんな色があって、いろんな繊維や特性があって。これを全部煮て、見える状にして並べると違いが出るんですよ。ずっとやってる"やきもの"と全く一緒で。」と彼は言う。 



 彼のつくる「うつわ」の制作方法は、いたって原始的で、しかし新しさを感じさせる。自然の石を砂に推し当てた凹みをうつわの型にする。そこにそっと泥を流し、焼いたもの。それは単に石のかたちのコピーとも言える、イメージの具体化ではないうつわ。「両手をすくうように合わせる動作の、自然なうつわの概念をかたちにできたら」と話す渡辺 隆之。はじめは海の砂浜でつくったというそのうつわは、飾らない、葉っぱのお皿のような存在感で、さっと茹でた菜葉や焼いただけの食材が居心地よく映える。実に無理なく、日常に寄り添う、ケの日のうつわだ。




 土器からはじまったやきもの。長い歴史の中で様々な用途・技術が生まれ、多種多様な美しさが存在する現代。陶芸と出会い、陶芸家・黒田 泰蔵氏の元で働き、アジア各国を巡り、やきものとその生活文化を見てきた彼が、今いる場所でつくる「うつわ」。それはそのまま、彼の人柄と暮らしをうつした姿である。

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Artist Profile
渡辺 隆之
静岡|陶

1981年静岡県生まれ。2000年やきものをはじめる。陶芸研究者の芳村俊一に出会い土への関心を深め、アジア各国で土器での生活や量産陶器を学ぶ。2005年より陶芸家・黒田泰蔵のもとで働いた後、アジア7カ国の土器文化を巡り南伊豆に移住。自ら土を掘り、薪窯をつくり、本格的制作を始める。2018年同県伊豆の国市に暮らしと制作の場ををうつす。自然の石を砂に推し当てた凹みに泥を流してつくる砂型鋳込のうつわから、「やきもの」の原点を見つめるアートピースまで、素材にエネルギーを加えることで生まれる本質的なうつくしさが魅力。

Artist Profile
Takayuki Watanabe
Japan|Ceramic

1981 Born Shizuoka prefecture in Japan. 2000 Graduated Meisei University. He met ceramics researcher Mr.Shunichi Yoshimura, and his interest in clay deepened. After that, he became acquainted with lifestyles that incorporate earthenware such as those in India and Nepal. In China, he learned about the mass production of porcelain. Beginning in 2005, he worked as an apprentice to ceramic artist Mr.Taizo Kuroda. After that, he traveled through the earthenware cultures of seven countries in Asia and then settled in Izu. He digs his own clay, makes firewood kilns, and has begun making ceramics in earnest. Currently living and working in Izu , Shizuoka prefecture. 

The production method of "Utsuwa" that he is working on newly is It is very primitive, but makes us feel new. A natural stone is pressed against sand to make a dent. Gently pour mud and burnt there. These can be said that it is simply a copy of the stone form.

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